2011年12月18日 21:56
秀月の雛人形 のことがなんとなく心配になってきませんか?
奈良〜平安時代に日本の貴族階級に取り入れられたのが、日本での桃の節句のスタートといわれます。ひな祭りの食べ物と言えばどんなものを思いつくでしょうか。その代表が流し雛で、人のけがれや災いなどを形代に移して川に流し不浄を祓う行事です。毎年ひな祭りの時期になると世相を反映したひな人形が作られ、毎年それが話題となります。ひな祭りはそれぞれの地方で独自の文化を伝えてきたイベントとして知られています。3月3日のひな祭りが済んだ後、ひな人形をすぐに片づけないとその女の子の婚期が遅れるという言い伝えがあります。
西日本のひな祭りはひな人形を川に流すという風習を残しているところが多数あります。その時の豪商たちによる豪華なひな人形のコレクションを一般に展示するのが天領日田おひなまつりです。会場である鴻巣市役所に巨大なひな壇が設置され、そこにものすごい数のひな人形が飾られます。一口メモ・「この雛人形は正絹ですか」というご質問が多いように、正絹にこだわる方が多いですが、絹といってもピンからキリまでなので、安ものの絹よりも良い化繊の生地の方が見栄えがよかったりします。時代を超えても良いものは良いということで、本物のひな人形を見ることが出来る貴重なイベントです。女の子の無事な成長を祝う大切な日本の伝統行事です。
桜の花のピンク色が女の子のイメージとぴったりなので、それを出された女の子本人が喜んでいたのが印象的でした。お殿様・お姫様と三人官女をセットしたのは、三段の雛飾りです。実家から贈ってもらった高価なひな人形だけに、子供に触らせるのは怖いと思うときは、子供が好きに遊んでいいように、ひな人形を一緒に手作りしてはどうでしょう?ペーパークラフトのお人形なら、破けてしまってもすぐに作り直せます。これだけ色々な文化が揃っているひな祭りというのは、いかに古くから人々に大切にされていたかが窺い知れます。筆者は大阪在住なので日常的に京都との関わりもあります。雛人形を買う時期はいつ頃が多いでしょうか?雛人形は早くても立春(2月4日頃)過ぎから2月中旬に飾るものですので、逆算すると、1月のお正月明けから2月中頃が雛人形御買上の時期ということになります。
開催中は町のあらゆるところに「ビッグ」なひな壇が出現し、ものすごい数のひな人形が飾られます。子供と一緒に、ばら寿司や桜餅を作るのも楽しいですね。ひな祭りとは関係なくても、女の子は人形遊びが好きです。縁起の良い食材を使いたいときは、はまぐり(女の子の美徳と貞節を意味する)、よもぎ(薬用効果があり、菱餅の緑に使われています)、えび(えびの赤は生命を表します)、はす(見通しのいい人生)、豆 (健康でまめに働ける)などがあり、定番には「鯛」もあります。現在では結婚に対する価値観も多様になってきているので、これが戒めになっているかどうかは分かりません。3つの色は、「一番上が紅色で“桃”、真ん中の白は“雪”、下の緑は“草”のことだよ」と話しすれば、子供に季節感が育まれますね。