2010年05月02日 22:04
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ひな人形は、愛娘を病気や怪我、災いから守ってくれる「お守り」の意味があります。ひな祭りに登場するお菓子の定番と言えば菱餅と雛あられですね。つまり、雛人形が身代わりになってくれてその子供に災いがふりかかりませんように、結婚など人生の幸福が得られますように、という家族の温かい思いが込められているのです。この行事が、後に、「流し雛」へと発展してゆき、室町時代になるとこの節句は3月3日に定着し、やがて紙の雛ではなく豪華なお雛さまを飾って宮中で盛大にお祝いするようになりました。特に大型のものは目立つため規制の対象となり、作られることはなくなりました。もっと多くの人形で構成されている雛飾りでもてっぺんに鎮座しているのがこのペアです。
そもそも中国伝来思想として、桃には魔避けの力があるという考え方があり、この日は禊ぎ祓いの日でもありました。ここには京都人の気質がよく表れています。甘酒というのはその名の通り少ないながらもアルコールを含有している立派なお酒です。それぞれの呼び名は「お内裏さま」と「おひなさま」とか「男雛」「女雛」が一般的のようですが、節句人形業界内では、『殿』『姫』という言い方をしています。ひな祭り、つまり桃の節句は女の子のお祭りです。平安時代は、野山に出て薬草を摘み、その薬草で体のけがれを祓って健康と厄除けを願いました。
雛人形は立春2月4日頃から2月中旬までに飾ります。頭は頭専門の職人(頭師)が作ります、その頭を雛人形制作の最後に上から差し込みます、木目込み人形の場合は接着剤で固定しますが、衣裳着人形の場合は接着剤なしで差し込むだけですので簡単に取り外しできます。姉妹や母子で共有すべきものではないのです。筆者も子供の頃、ひな祭りとなると女の子の友達が家に呼んでくれてご馳走してくれたので、毎年楽しみにしていたのをよく覚えています。このように小さな雛人形が多く作られるようになったのが、現在の雛人形の原形になっています。開催中は町のあらゆるところに「ビッグ」なひな壇が出現し、ものすごい数のひな人形が飾られます。
テレビCMも年明けからあたりが一番よく見ますね。この節句というのが、現在の桃の節句と呼ばれる3月3日だったのでそれが現在のひな祭りの原形を為しました。この伊香保温泉がPR活動の一環で、有名な石段をひな壇に見立てたひな祭りイベントを開催しています。5月5日は「こどもの日」という祝日です。この行事が、後に、自分の災厄を代わりに引き受けさせた紙人形を川に流す「流し雛」へと発展してゆきました。平安時代に起原を持つ桃の節句ですが、初節句のひな祭りは、身のけがれを祓う災厄除けの行事です。